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名作紀行(4) Lost Passage [名作紀行]

予定は未定ですが、こっちも頑張って月10回更新を目指したいと思います。
さてこちらは一度、旧ブログのほうで紹介したことがありますが『Lost Passage』で
管理人のバイブルのひとつですな。D.C.とこれはたぶん、いつまでも忘れないと思います。

教育実習で、久々に母校へ戻った主人公を待っていたのは
成長した幼馴染とほろ苦い青春の面影、そして宿命だった。
そんな感じの話ですが、別にこれで学校選んだわけじゃないよ?
歴史の薀蓄と伝奇要素とを、うまく組み合わせた作品で
ライターさんが、本当にこういうの好きなんだろうなーというのが伝わってくる出来。
次回作を鑑みるにね、あれはあれで全然ダメではないんだけども。
やっぱりこのライターさんにはもう一度、この路線でがんばってもらいたいなあ。
まぁその分、教育実習を期待してた人は割を食ったわけですが。
絵師二人も、本当に綺麗なラインで描かれる方で、キャラもみんなかわいいんですけど
唯一難点が、横顔。鼻より向こう側が見えない構図はかなり残念ですかね。
それ以外は本当に、素晴らしいんですよ。半脱ぎ多いですし。

さて、いい作品なんですけどね。穴がないわけではないです。
また、ニッチな方面ですゆえに、万人に勧められるかというときついのは確かです。
まず、歴史系の薀蓄が延々語られる部分が序盤からバンバンあるため
それに耐えられることが最低条件だったりするのはやはり辛いところでしょうか。
おまけに、当然シナリオが進めば進むほどディープになりますし
各ヒロインのルートを見ていくことで、背景がおぼろげながら見えてくるというタイプですから
記憶力、理解力もかなり必要だったり。まぁ、謎解きルートもありますけどね。
全部語りなおすとかやったら洒落にならないので、やっぱり要りますか。
この分野は特に、嫌いな人が多い分野ですからね……。
さらに、大きく分けて宿命側のヒロインと学校側のヒロインがいるのですが
宿命側のヒロインの描写が、あまりよくありません。
おそらく、背景の説明やらなんやらに尺をとられた結果として
描写が薄くなってるんだと思いますが、まぁ宿命側こそ描写してほしいですわな。
あまり、薀蓄と特殊な状況描写が少ない、めぐみルートはそんな問題ないと思いますけどね。
しかし、宿命系のシナリオは結構こき下ろしてるレヴュー多いのに
宿命系のヒロイン沙雪が一番人気らしいのがよくわからん……。
管理人は、めぐみさんが好きです。
それと両者の分岐前ですね、どっちにもいけるように話を運ぶため、かなり長い。
これも、脱落者の増えそうな要因ですからねえ。辛いところです。
まぁ、毎度魅力を伝えたいなら褒めようぜとは思うのですが、難しいんですよね。褒めるの。
うーん、コスプレ好き設定の主人公だけど、本職の巫女さんに
巫女装束でのシーンがあるぐらいで、雰囲気壊してまでコスプレでーとかないのは評価できるか。
老舗旅館の娘、沙雪に和服でのシーンがないのは残念だけどね。

管理人としては、歴史も好きですし教育実習ADVを期待してプレイしたわけでもないですし
巫女さんとか、和風な雰囲気とか大好物なので、かなり高評価なんですけどねえ。
ゲームのシステム面とか音関係の問題はまぁ、古い作品なのである程度仕方ないと
今となっては、割り切るしかないですけど当時としては微妙か。
まぁ、恋愛ものとして出したのがいかんかったんでしょうなあ。
でももう、今じゃできない濃さを持った作品だと思うので、歴史好きな人はやってみてほしいな。


きっと私の胸、同じ痛み抱えているから


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