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名作紀行(14) もしも明日が晴れならば [名作紀行]

目次を作ってみました。役立てていただければ幸いです。
しかし、もっと早く作るべきでしたねえ、面倒にもほどがあった?
そんなわけで、本日は『もしも明日が晴れならば』を。

ずっと一緒に暮らして想い続けてきた少女、野乃崎秋穂。
告白を受け入れてくれた秋穂は、直後にあっけなく逝ってしまう。
これから始まる夏休み、それはいつもと少し違う楽しいものになるはずだったのに。
その傷がようやく癒えかけて、新しい一歩を踏み出そうとした頃
秋穂はひょっこりと帰ってきた。……幽霊として。
ぱれっとのNYAON×くすくすコンビの第一弾作品。
まぁ、話としてはオーソドックスな「恋人の死をどう乗り越えるか」というやつですが
その大げさに言えば死生観を描いたシナリオと
くすくす氏が描き出す、淡く涼やかなCGとの相乗効果で
一時はプレミアついて、一万五千越えでしたっけ。ガラスケースに入ってるのも何回か見ましたし?
管理人が一番、予約して買ってよかったと思う作品ですね。
切り口がヒロインごとに四つ用意されていたのがいい点。
愛を貫くことを選ぶ、メインヒロイン野乃崎秋穂。
捨てるはずだった想いを捨てずに済んだはずだった、秋穂の妹つばさ。
新たなる恋に踏み出すことを選ぶ、湊川珠美。
淡い想いが生んだ罪を如何に赦すかを考える、千早。
こんなかんじ。でも、管理人はこの切り口を並べるのであれば
つばさか珠美をメインヒロインにすべきだと思うんですよね……。
完全に好みの問題なんですけど、秋穂を選ぶということはテーマにあってないというか
言い方は悪いですけど、死人に囚われるというか……。
いちゃもんもいいところなので、気にしなくていいと思います。
ただ、シナリオ面で大きな問題は、その長さ。
共通ルートがたぶん、ボイスを飛ばさずに聞いたら八時間ぐらいあるんじゃないかな?
そっから、さらに個別ルートが負けず劣らずあるわけで。
加えて、つばさと千早のルートは扱うテーマ的に、ネガティブな話が延々続くため
そりゃもー、体感時間はとてつもなく長くなるわけでして?
この二人がウザがられるのもよくわかりますよ、ええ。

システムは、ぱれっとさんお得意の、多種多様な立ち絵による会話が
良くできていて、動きやなんかをよく表現できていると思います。
ただ、その分立ち絵の切り替えが半端ない回数発生するため
普通にプレイする分には、全く問題ないですが
スキップが大して速くないといったような弊害はあります。

正直、エロゲ的な面白さを求めたら、たぶんダメな作品です。
それなりにちゃんと、日常はありますし
「さっばみっそにー」なんかの印象に残るフレーズとかもありますけどね。
ヒロインの半数は、そういったシーンでも後ろめたさみたいなものが垣間見えますからね。
それをウザいと取るか、緻密な心理描写と取るかはプレイヤー次第でしょうか。
管理人は、面白かったと思いますが、何回も周回しようとはあまり……。
ぜひやってみて欲しい作品ではありますが、難しいところですね。
あと、OPは曲と演出がいいですね。演出そのものはベタですが。


約束をしよう、またね。また明日!!


もしも明日が晴れならば

もしも明日が晴れならば

  • 出版社/メーカー: ぱれっと
  • メディア: DVD-ROM



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