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レヴュー(5) OrangePocket [レヴュー]

こちらは通常営業します。挨拶なんて本家でやったのでもういいや。
名作紀行やレヴュー書くに当たって、今までのプレイ履歴みなおしたりしてますと
あれもこれも、名作に見えてしまうのがいかんですね……。
管理人が当たりばかり引いているのか、思い出補正か、さもなきゃハードルが低いのか
……まぁ、思い出補正とハードルの低さですかね。
で、そんな今回は『OrangePocket』を行きましょうかね。

とある田舎町で平穏に暮らす主人公たちのクラスに、一人の転校生がやってくる。
彼女はかつて、主人公が都会で暮らしていた頃の幼馴染だった。
このゲームの特筆すべきとことは、その情緒的な描写かなと思います。
秋から冬にかけての独特の物悲しさと言うか
管理人的に言う『淡さ』がよく表されているなという感じです。
これは、友人キャラの使い方がものすごく上手い例の一つではないかな?
この作品の舞台設定は、彼なしには成立しないんじゃないかと。
まぁ、たぶんここら辺の設定を作ったライターさんの手によるものと思われるルートを見れば
それも当然かなと、思ったりもしますが。

シナリオは、よくできているヒロインとそうでないヒロインに差が大きいですね。
まぁ、エロゲー・ギャルゲーの王道と言うと、雨降って地固まるではありますが
雨を降らしすぎなシナリオが何本かありますね……。
とあるヒロインなんて雨が2回降るため、うじうじした展開が延々続くと言う有様。
当然そんな展開にすれば、シナリオ全体も長くなるわけでかなり辛いことに。
純愛系ではそれなりには、いちゃついたりなんだりといった展開が期待されてるわけで
シリアスな展開の使い方というのはやはり、重要なところでございます。
とりあえず、全力で酷いと言い切れるのは、そのヒロインぐらいですけどね。
コンシューマー追加ヒロインを含めても、後輩のシナリオはいいのではないかと。

正直、この作品は名作にしようかと散々悩みましたが
やはり、システムの問題で名作判定はできないなと思いました。
下のDL版なんかは、そのあたりを修正したVer1.10なので問題ないはずですが
それ以前のバージョンにおいては、セーブ機能などにバグが頻発しまして
パッチもVer1.06まで出ていますから、かなり多目と言えるでしょう。
また、絶妙なタイミングで正しい選択肢をクリックすると
終盤のシーンでコスプレしてもらえると言うオマケ要素があるのですが
これが、ノーヒントもいいところな上、すべての選択肢にあるわけではありません。
せめて、攻略情報などでどの選択場面がトリガーであるかぐらいの情報はないと、まず無理。
中には、このトリガーが1箇所しか設定されていないヒロインなんかもいる罠。
それに、分かっていれば確実にできると言うわけでもない以上
ロード地獄に陥る場合もありますからね……。Ver1.10はサポート機能がついたそうですが。
で、ならばそこまでする価値はあるのかと言う問題になりますが
一枚絵自体は綺麗ですし、コスプレのチョイスもツボを押えたチョイスと言って良いでしょう。
エレベーターガールは、ちょっとコアかなーと思わないでもないですが。
ただ問題は、どうやってコスプレをするかということ。
もともと別のコスプレをするシーンで差し替えるキャラはいいんですが
一部、振袖の下にチャイナドレスを着ていた、なんてのがあるのはどうかと。
見たときはもう、笑いしか出なかったよね。

まぁそんな感じではありますが、システム面のバグやらが修正されて
都会の喧騒を離れた穏やかな雰囲気がいい作品ではあるので
これは逆に、思い出補正がなければ名作だったかもしれません。
管理人的には、美典と恵留のシナリオはお勧めです。


あふれ出した想いのすべて、いつかそうよ、好きだと言えるわ。


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