CG集紹介（341） ギャルゲーのヒロインを助けるために。

本日は、『ギャルゲーのヒロインを助けるために。』を。

普通に生きてきたはずの俺は、嘗て別の人間として生きていた時に
プレイしたゲームと同じシチュエーションが身に起こったことで
そのゲームの世界に転生してきた人間であるということを理解した。
ゲームが現実となったのなら、当然、予てよりの本命を攻略したいと
そう思った俺は、目の前にいる後輩を早々にフってしまうべきと考えて
彼女に、はっきりとその旨を伝えた次の瞬間、彼女は血を吐いて倒れてしまう……。

舞台装置としての役割を果たせなくなった者には容赦ない世界で
ヒロインたちを救うために、ハーレムルートで攻略を目指す話ですね。
もっとも、世界の強制力はヒロインたちが主人公を好きになるようにも働いていますし
一人死にかけているという事実もあるために、割とあっさり達成できてしまうので
あんまり、そのあたりの試行錯誤的な部分はないです。

まぁそれよりも、この作品で気になった点は2つあって
1つは、死にかけた後輩ちゃんも終盤で助けることができるものの
ゲームに描かれている範囲の時間が過ぎた後に、結局、フってしまうという点。
そりゃ、ハーレムルートで攻略する目的は、“誰も死なせないため”であって
“ハーレムを作りたいから”ではなく、本来は他の子とも別れるつもりだったとはいえ
結果的に、ハーレムが出来ることになった後に、フるのはなあ……。
そりゃ現実的に考えれば、ハーレムのうちの一人として生きていくよりも
今はつらくても、フラれた方が最終的には幸せになれるはずなので
子供が出来ていなくて別れられる後輩ちゃんは、フッたほうがいいのでしょうけど
この話は、後輩ちゃんを死なせかけてますからねえ……。
管理人としては、その償いも込めて、ハーレムの中の一人でも
普通の幸せを手に入れるより、幸せにしてあげるぐらいの気概が
主人公に欲しいと思ってしまいましたよ。

もう1つの問題は、先週紹介したやつの最後で書いたことですね。
先週の作品には、逆ハーレムを達成する乙女ゲーの主人公の女の子も実は転生者
それもキモデブに転生した男の妹で~という没パターンが、おまけで収録されています。
なんでそんなことを引き合いに出しているかというと、この作品はその没パターンで
ヒロインの一人に、同じく転生してきた姉がいます。
まぁ確かに、没にした理由はヒロインが別にいるため
コンセプトからずれてしまうからで、本作の場合はそれには当てはまりません。
その転生者になってるヒロインも、助けるべき対象ですからね。
しかし、管理人個人としてはやっぱりずれてたかなあと思います。
前述したとおり、主人公を好きになる強制力も、相応に強力なものなので
四苦八苦しているわけではないとはいえ、最初からゲームの世界だと理解して
死にたくないから付き合えと、ヒロインの側から言ってくるのは違うなと。
しかも、ゲーム的には攻略難度が一番高いヒロイン
所謂ラスボスがそうなっているので、それも情緒がないと思いますしねえ……。

エロ的には、ベタなものしかないですね。
あと、後輩ちゃんをちゃんと参加させてほしかった理由がエロの面でもあって
後輩ちゃんなので、当然ロリ枠で、彼女しかいないんですよね。
ヒロイン4人のゲームなので、高嶺の花、スポーツ少女、委員長と
属性的な被りがあるわけじゃないんですけど、体型的には?


扱いが悪い後輩ちゃんのネタ絵用意する手間でさあ……、というのもある。

ギャルゲーのヒロインを助けるために。

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